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真心ブラザーズ@サウンドストリート21 3回目 part2 [真心ブラザーズ]

真心ブラザーズ@サウンドストリート21 3回目 part1のつづきです。

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(おしゃれロックと真心ブラザーズの間で...)

桜井「じゃあ、続いては私が。
デビューしてから聴いてた曲ということで、でデビューしたのが89年で
その当時のいわゆるロック界の事件というと、ストーンローゼズのデビューというね。」

YO-KING「あった!」

桜井「うーん、みんなびっくらこいた!」

YO-KING「ライブ行きましたよ、僕も。日本青年館。」

桜井「はいはいはい。ストーン・ローゼズ以降というか、プライマル・スクリームとかさ、
ロックが踊れるロックになってきた、大きく言うと。
それでファッショナブルだと。そういった方向に行き始めたみたいなもんですよね、そのとき。
真心ブラザーズは、先週も言ったけどシングル1枚だけつくってわーいって終るものかと
思ってたらアルバムもつくりましょうよって。」

YO-KING「そうだね。」

桜井「1枚と言わずに2枚、2枚と言わず3枚みたいなふうに変わってった時代でも
ありましたよね。」

YO-KING「バンドブームで。」

桜井「そうそうそう。真心ブラザーズはもともとフォークデュオみたいな感じでデビュー
したんだけど、何枚かアルバムつくるんだったらそのままじゃいけないよなーっと。
歌ものは歌もので、曲をしっかりいいものつくっていけばいいんだっていうのは
あったけど、サウンドどうしたらいいのかっていうのは、そのころ僕は結構
悩んでいたんです。あんまりシリアスすぎない、ユーモアにあふれるものが
いいなーと思ってはいたんだけど、ロック界はどうやらこうおしゃれで暗めな感じが
もてますよ、みたいな感じの空気になってきたのがつらかった時期でも
あるんですよね。」

YO-KING「なるほど~。」

桜井「では、まずはですね、そのつらかったストーンローゼズの2枚目ですね、94年
「セカンドカミング」から「ベギング・ユー」を聴いてください。

♪「ベギング・ユー」  ザ・ストーン・ローゼス

桜井「完全、クラブ仕様じゃないですか!」

YO-KING「(笑)」

桜井「こんな踊ってたら楽しいけど、これがかっこいいのも分かるし、
買っちゃったけど、真心に全くフィードバックできないよ!」

YO-KING「(笑)」

桜井「悩んでた時期なんですよねー。」

YO-KING「なるほどー。」

桜井「悩んでたんですけど...。」

YO-KING「なんかちょっとアレに似てたね。ビートルズの...
ジョンレノンの...ララララーラララ~(鼻歌を歌ってみる)」

桜井「まったく分かりません!すいません。」

YO-KING「あとで、あとで。ちょっと調べて。」

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(このユーモアさが救いに)

桜井「なんですけども、同じくこの人も同じくらいのデビューだったと
思うんですけど、森高千里さんの「非実力派宣言」っていうね、
このファーストアルバムが大好きで。」

YO-KING「すごかったねー。」

桜井「アイドルの概念を自分で確信犯的にぶち壊してるね、感じが
すっごいかっこいいんですよね。衣装ももう足だしまくりだしさ。
これがやらされてるんじゃなくて、自分で飛び込んでるのが
すっごいよくて。」

YO-KING「なんか、キョンキョンが切り開いたところをさらに奥に行った
みたいな。」

桜井「キョンキョンのブレーンが藤原ヒロシさんとかだったら、
デビュー当時の森高さんは、カーネーションがやってるんですよ。」

YO-KING「え?そうなの?」

桜井「直枝さんがブレーンになって、カーネショーンとかの曲も
歌ってるんですよ。すごいかっこいいんですよね。
で、この人のユーモア感っていうのが救いになっててですね、
女子なだけに男子にとてもまねできない。たとえばね、「抱いて」って
曲があるんですよ。」

YO-KING「あら!」

桜井「もうこんなもん、喜んでですね!」

二人「(笑)」

桜井「わかんないですけど、こういった感じの確信犯的な遊びで、
あー、女子にかなわない、みたいな思いをさせてくれるのがすごく
楽しくてですね。」

YO-KING「ちょっと痛快な感じ?」

桜井「こういうユーモアな部分っていうのはやっぱりこうこれだけ楽しくさせて
くれるんだから、真心でも失っちゃいけないなーって思いながら。
元気を失ったときに聞かせていただいてるアルバムでございます。」

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(CHOKKAKUさんのアレンジ)

桜井「そうこうあがいているうちに、95年の「KING OF ROCK」っていう
アルバムとそのあと出した「サマーヌード」っていう曲で、真心のトラックの
2大ベースといいますか、ゴリゴリのロックと、あとは70年代のいわゆる
ソウル音楽ですかね、R&Bをベースにするっていうのを発見しましてですね、
以後、数々のあんな名曲こんな名曲をたくさん。
で、自分でもアレンジとかしてるうちに自分が目指そうとしてるものを
研究するうちに同じ時期にSMAPが大好きになって。
SMAPの「005」っていう5枚目のアルバムあたりからニューヨークの
スタジオミュージシャンとかを使い始めて、アイドルが歌ってるんだけど
バックトラックは異様にツヤモノっていうんですかね、その当時世界最高峰の
ヤツがバシバシの演奏をしてる、みたいな。
そのアレンジをされてるCHOKKAKUさんっていう人が僕すごい好きになって、
CHOKKAKU目指してがんばろう!なんて思っていたんだけど、いつか一緒に
仕事やれたらいいじゃんって思って、「エンドレスサマーヌード」っていう曲で
一緒にさせてもらったら、もうバシっとハマって、以降節目節目のココイチの曲は
CHOKKAKU仕様よろしく!みたいのが重なってきて。
そうこうしながら2005年、活動休止以降一発目のシングル「ディア・サマー・フレンド」
っていう曲をCHOKKAKUさんにお願いしたら、今までのも最高でしたが、
今までで一番のすごい仕事をしてくれて。」

YO-KING「そうだったねー。」

桜井「ここにひとつの真心ブラザーズのサウンド面の完成形を見たんでは
ないかという、到達できなたーという曲を聴いてください。」

♪「ディア・サマー・フレンド」  真心ブラザーズ

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(行ってみたいところ)

YO-KING「僕はね、イタリアはトスカーナ!村上春樹さんがすごくプッシュして
るんですよね。春樹好きとしては行ってみたいなー。」

桜井「何があるの?」

YO-KING「あのね、レンタカー借りてドライブもすごくきもちいいんだって。
低い尾根沿いをずっと行けて、でさらにご飯が!うまい!」

桜井「あー。海沿いですか。」

YO-KING「どこなんだろうね。ちょっと詳しくわかんないんだけど。
でもトスカーナって今いろんなところで目にするじゃん。」

桜井「あ、そう?」

YO-KING「うん。何か人気あるみたいよ。
イタリアは行ってみたいですね。あと北欧行ってみたいっすねー。」

桜井「あー、寒いんじゃないの?」

YO-KING「寒いっす!僕家具が好きなんで。」

桜井「あー、デンマークとか...。」

YO-KING「デンマーク。ハンス・J・ウェグナー!っていうね、先日亡くなってんですけど、
そのおじさんのつくる椅子とかがすごく好きで、すごくたくさん椅子をつくった人で。
僕の解釈だと、「新しいものよりも、まずはよいものを作っていこう」っていう
ニュアンスがありまして。それはね、なんか結構影響されましたね。
新しいものをつくっていう気持ちも忘れてはいけないんだけど、ものをつくるひとは。
だけど優先順位としてはまずはいいものをつくるんだっていうところになるほどなーと
思いまして。
どこうですか、憧れの場所?」

桜井「そうっすねー。ちょっと思い浮かばない...でも宇野千代さんとか
聞いてなぜか俺ぱっと頭に白州正子さんがとかが浮かんで...。」

YO-KING「武相荘!」

桜井「そう、白洲次郎さんの...、あれ、町田のほうだっけ?」

YO-KING「そうそうそう、町田の。行ってみたい。」

桜井「政界を引退されて、ちょっと離れたとこでいわゆるカントリージェントル
マンですよね、送られて、長靴はいてさ、鍬持って、ポルシェで畑通ってさ。
かっこいいよね。」

YO-KING「これすごいわ。」

桜井「白洲次郎さんね、かっこいいですよね。」

YO-KING「オイリーボーイ!」

桜井「オイリーボーイ!そうそうそう。ベントレーとか乗っちゃってさ。」

YO-KING「いいっすね。トスカーナと町田のギャップもさ。すぐ行けるじゃん!」

桜井「(笑)すぐ行ける!すぐ行けっていうんだよね。」

YO-KING「明日行けっつーの!(笑)」

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(いい仕事してるじゃないですか)

YO-KING「リクエストで、アルバムは「I WILL SURVIVE」だったかな。
「ポプラ」を聴いてください。」

♪「ポプラ」  真心ブラザーズ

桜井「なつかしいねー。」

YO-KING「はいはいはい。ポプラね。」

桜井「久しぶりに聴いたけど、ビートルズもスライもバカラックも入ってて。」

YO-KING「おお!」

桜井「いいねー。」

YO-KING「言ったね。」

桜井「言ったねー。いろいろ思い出した、なんか。」

YO-KING「俺よく聴くよ。「I WILL SURVIVE」。」

桜井「これとさ、このアルバムとレコーディングエンジニアが電気グルーヴの
同じ時期だったんだよね。「シャングリラ」とかと。」

YO-KING「そうだっけ?」

桜井「実は結構似てるのよ。」

YO-KING「渡辺省二郎さん?」

桜井「省二郎さん。それおもしろかったなー。
いい仕事してるじゃないですか!」

YO-KING「してますよー。自信持ってください!」

桜井「(笑)別に失いかけてはいないですけどね。」

YO-KING「失いかけてない?」

桜井「はい、マイペースにやらせていただいてますけど。」

YO-KING「傷だらけになってない?ボロボロになってない?」

桜井「それはちょっと。さすがにそれは...。」

YO-KING「あー、そうですか。」

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「ポプラ」、すごくいい曲です!
メロディもきれいでいいけれど、歌詞も素敵なあったかいラブソングです。
「ポプラ」の意味は、彼女が彼が言ったことを彼が「砂漠のポプラ」と
聞き間違えてしまう、というエピソードから曲が始まります。
昔、この歌詞について「何と聴き間違えたのですか?」とYO-KINGは
インタビューで聞かれてたけど、まったく覚えていないらしい...。

「いついつまでも仲良くしよう。そう、まだ僕ら始まったばかり」
「その手を握り僕ら月まで旅をしよう。流れる時間も僕らのものだよ」
「あふれる気持ち、僕ら動く力となって、生きてる実感を積み重ねてゆく」

いい歌詞ですね~。しみじみ。夏の野外とかで聴いてみたい!

ラジオはまだまだつづきます...


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